非木材の植物は植物学的に色々な種類に分類されていますが、製紙分野では非木材繊維利用植物から繊維を取り出す利用部位に応じて以下の5種類に分類されます。

非木材植物の繊維の利用部位に基づいた分類
Classification of non-wood plant by the part of plant used for papermaking
 (Classification)   (Fibres used for papermaking)
1. 種毛繊維利用植物   種毛繊維 (Seed fluff fibre)
2. 靭皮繊維利用植物   靭皮繊維 (Bast fibre)
3. 葉繊維利用植物   葉繊維  (Leaf fibre)
4. 茎稈繊維利用植物   茎稈繊維 (Stem fibre)
5. 果実繊維利用植物   果実繊維 (Fruit fibre)

1. 種毛繊維利用植物: Seed fluff fibre
 種子に付いた繊維が利用される。
 例 (For example) 綿(Cotton)、カポック(Kapok)

2. 靭皮繊維利用植物: Bast fibre
 形成層の外側に作られる靭皮部に含まれる繊維が利用される。草本性と木本性があり、木本性の植物であっても靭皮繊維を利用する楮(こうぞ)、三椏(みつまた)も非木材繊維に分類される。
 例 (For example) 麻(Hemp)、ケナフ(Kenaf)、楮(Kozo)、三椏(Mitsumata)

3. 葉繊維利用植物: Leaf fibre
 葉柄及び葉鞘に含まれる繊維が利用される。
 例 (For example) マニラ麻(Abaca)、バナナ(Banana)、サイザル麻(Sisal)

4. 茎稈繊維利用植物: Stem fibre
 茎稈に含まれる繊維が利用される。
 例 (For example) サトウキビ(Bagasse)、わら(Straw)、竹(Bamboo)

5. 果実繊維利用植物: Fruit fibre
 果皮に含まれる繊維が利用される。
 例 (For example) ヤシ(Palm)